求人広告掲載のお申し込み

ビジネスの第一歩。
ビジネスで違いの出る話し方講座

スピーチの基本

限られた時間内に、必要な要素を盛り込んで話すコツ。自己紹介に始まって、開会や転任の挨拶、退職者を送る言葉...社会人ともなると、スピーチを求められる機会は多い。要領さえつかめれば誰でもスピーチ上手になれる。

スピーチ上手のポイント

ビジネス社会では、いろいろなスピーチの機会がある。

入社すれば、新入社員として自己紹介をしなければならない。どこかサークルに属せば、そこでもやはり自己紹介をする必要がある(紹介の方法を参照)。転勤の多い職場では、転任者を送る言葉、また自分が転勤するときの挨拶もある。

新年会や忘年会などの行事もあり、スピーチをするように指命されることもある。仕事に慣れてくれば、展示会などで新製品の説明を命じられたりする。

これらのスピーチは、短時間で行うことが重要な条件だ。時間はせいいぜい三分間。となればムダな話しはできない。

それぞれのスピーチに盛り込むべき要素を満たし、そしてなによりも心を込めたスピーチにすることが大切。

ケース別スピーチの心得

転任者は明るく送ろう

転任には栄転もされば左遷もある。栄転の場合は、祝福する気持ちを素直に表せばよい。だが、当人にとって不本意な転任のときは、過度に激励するとかえって本人を刺激することになり、逆効果になりかねない。

これまでの労を、温かい気持ちでねぎらって、新任地での健康と健闘を祈るオーソドックスな形にするのが無難だ。

  • 同僚の転任者を送るスピーチ

    下田君の名古屋営業所転任にあたり、ひとこと述べさせていただきます。

    私は下田君とは同期入社。課は違いますが、同じ営業部に配属され、この二年間、よき友よきライバルとして励まし合ってきました。下田君のことでは、忘れられない思いでがあります。私が営業成績が少しも上がらず、意欲を失っていたとき、下田君が飲みに行こうと誘ってくれたのです。いろいろ世間話をするうちに、下田君のさりげなく自分の大きな失敗談を話してくれました。下田君はそういう形で、悩んでいる私を励ましてくれたのです。

    新任地でも、下田君はその温かい人間性を生かして仕事に取り組むに違いありません。どうか元気でがんばってください。これをもって下田君を送る言葉にしたいと思います。

  • 転任者のスピーチ

    皆さん、先ほどから私のためにたくさんの励ましのお言葉、温かいお気持ちをいただきましてありがとうございます。

    入社以来二年間、皆さんとともに、仕事をさせていただきましたが、このたび新設の名古屋営業所へ転勤することになりました。

    部長をはじめ先輩の方々には未熟な私を今日までご指導いただき、ほんとうにありがとうございました。また同期入社の皆さんにも、いろいろとお力添えをいただき、励まされてきました。

    名古屋営業所は、新設の職場です。入社当時の初心にmどり、いっそうの努力を惜しまないつもりでおります。

    簡単ですが、私の転任の挨拶とさせていただきます。

スピーチ内容の順序は、まず、栄転であれば祝辞を述べる。

栄転でない場合は、ひとこと述べる旨を簡単に前置きする

次に、自分と転任者の間柄を話し、転任者の仕事ぶりに触れて、激励の言葉でしめくくる。

とくに世話になった転任者には、エピソードなどを取り上げて、お礼を述べるのもよい。

転任の挨拶は無難がいちばん

自分が転任するときの挨拶はオーソドックスに、栄転ならば、周囲の人間が祝福してくれる。自分の気持ちは控えめにすることが大切だ。

スピーチは初めに転任を知らせ、新任地での所属や仕事の内容などに触れる、これまでのお礼に続き、新しい職場でも努力することを述べ、結びの言葉を述べる。

不本意な転任の場合は、送るほうも気を使っているはず、当人が、さらりとスピーチをこなすことが大切だ。

退職者にはねぎらいの言葉

退職の理由には、定年や結婚などいわゆる円満なものもあれば、決して退職者の本意でないものもある。

後者の場合は、退職理由に触れないのがエチケット。理由のいかんにかかわらず、同じ職場でともに働いてきた先輩や同僚を、ねぎらいの言葉で送ることが大切である。

定年退職者を送るときは、ねぎらいの言葉に続き、永年にわたる業績をたたえる。そして、第二の人生に対する祝福の言葉を述べ、健康を祈り、お別れの挨拶をして結ぶ。

結婚退職者へのスピーチは、ある程度リラックスして、ユーモラスにするのもよい。

退職者は今後の抱負を述べる

定年退職する人も、周囲から祝福されて結婚退職する人も、またそれら以外の理由で任意に職場を去る者もいるが、いずれの場合にも退職は別れである。

退職者にとっては、寂しさや去りがたい思い、また場合によっては将来への不安などさまざまな気持ちが入り乱れているもの。

しかし、スピーチではあまり感情的にならないようにしたい。

感情は極力抑制し、これまでのお礼を第二の人生への自分の決意を述べるのが基本である。

定年や結婚退職者は、退職する旨を述べ、思い出などを交えながら、これまでお世話になったことのお礼を言い、今後の人生に対する抱負を述べてから結びの言葉にする。

任意退職者の場合は、できれば退職の理由を述べるようにしたい。

  • 定年退職者を送るスピーチ

    定年を迎えられた田中部長をお送りするにあたり、たいへんお世話になった者として、ひとこと述べさせていただきます。

    田中部長、長い間、会社のため、私ども部下のために力を尽くしてこられ、まことにありがとうございました。

    私の入社当時は、会社の主要製品のモデルチェンジが行われたときであり、得意先との接渉、新モデルの売り込みと職場は戦争のような毎日でした。そのなかで営業の第一線に立たれた田中部長は率先して得意先まわりをされ、部下の私どもに営業マンの仕事の何であるかを教えてくださいました。

    どうぞ、お元気で第二の人生へとスタートなさってください。

    もういちど、長い間ほんとうにありがとうございました。

  • 任意退職者のスピーチ

    このたび、郷里で兄の会社を手伝うため、退職することになりました。

    皆さまには、これまで多くのご指導とご協力をいただきながら、それらのご厚情におこたえもできずに退職しますことをまことに申し訳なく思っております。

    私事で恐縮ですが、兄が少し健康を損ねまして、兄弟である私の助力を必要としておりますので、退社を決意した次第です。

    皆さまに教えていただいたことは、今後兄の会社で必ず生かすよう努力するつもりでおります。

    これまで気持ちよく仕事をさせていただき、心からお礼申し上げます。

    これをもちまして、私のお別れの挨拶とさせていただきます。

親睦会での心得

新年会・忘年会でのスピーチ

新年会や忘年会は、一年の始まりやしめくくりを機会に、ともに働く人間が親睦を図るのが目的だ。

新年会では新しい年への決意を、忘年会は一年の回顧や反省を、堅苦しくならないようユーモアを交えながら述べるようにしよう。

こういう会でのスピーチには、とくに決まった形はないので、ユーモアを盛り込んだ話題を選び、ふだんあまり接触することのない部署の人たちに顔を覚えてもらうのもよい。