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仕事を円滑にする職場の人間関係学

社内コミュニケーション

よい人間関係がなければ仕事はスムーズに進まない。タテの関係もヨコの関係も、相互の信頼関係が組織では大切だ。相互の意思疎通がよければ、業務も早く運び、成果も上がる。職場内によい協力体制を作るコツは...

社内でのコミュニケーションは、二つの意味で重要だ。一つは人間関係でのトラブルを避けるという消極的意味。人間関係でつまづいていては、仕事がやりにくいし、極端な場合、仕事を干されてしまうこともある。

もう一つは、部課にとって、ひいては会社にとって「なくてはならぬ人材」になるという積極的意味。仕事の能力だけなら、人材の替えはいくらでもある。しかし、能力に人間性が伴うと替えはきかない。

上司とのコミュニケーション

社内での立場を有利にするには、まず直属の上司に認めてもらうこと。上司の信頼があってこそ、責任ある仕事を任せてもらえる。

また、直属の上司が評価しない限り、出世もあり得ないのだ。

上司とのつきあいは、最も重要といえる。

「えこひいき」はある

「うちの上司は部下をえこひいきする」と嘆く社員は多い。上司だって人間なのだから、好き嫌いはあるのだ。好きな部下は可愛がり、少しの失敗は多めに見る。嫌いな部下は、どうしても実力以下の評価しか与えてもらえない。

それでも、ムリにいい子ぶって、誰よりも気に入られようとする必要はない。まず嫌われないように気をつけることが大事だ。

素直で熱心な態度をとる

オレのいうことをよくきく部下だ」と思われるのがいちばんいい。

上司が部下を集めて話しをするときには、大きくうなずきながら聞く。

上司に呼ばれたら、サッと席を立って、小走りに上司のもとへ行く。

こうした態度が、好印象につながるのである。

仕事以外の話しでも、上司のいうことには耳を傾け、関心を示そう。上司がゴルフの成果を得々としゃべっているとき、まったく聞こえないかのように机に向かっているのはよくない。

「すごいですねー」「将来に備えて、よく聞いておかなきゃ」などと相づちをうとう。もちろんやりすぎは嫌味になるが...

こまめに報告する

仕事の報告はきちんとし、わからないことがあったら「どうしたらいいでしょうか」と判断を仰ぐ。

いつでも報告する習慣をつけていれば、上司も助言がしやすくなり、連携プレーがスムーズにいく。

失敗した時でも、すぐに報告するのが第一。ひとりであたふたしていると、ミスが大きくなって収拾がつかないことになる。

そのほかにも、仕事の事で困ったら上司に相談しよう。自分を頼りにしてくれる部下は、上司にとっても可愛いはず。

ただし、プライベートな悩み事を打ち明けるのは、避けた方が無難だ。

たとえば「女性のことで困ったことが...」ともちかけたら、上司は「私生活が乱れている」と思うかもしれないし、「そんなことも、自分で処理できないとは頼りない」と考えるかもしれない。

親が入院して、これから看病がたいへんなどという場合は、前もってうち明けておくほうがよい。欠勤するときにも理解が得やすいからである。

グチを言わない

「給料が少ない」「仕事がつまらない」などと上司にグチをこぼすのは厳禁。何事も勉強と思って、与えられた仕事を精一杯やろう。

同僚や先輩の告げ口をするのもよくない。逆に、同僚の肩をもって上司に逆らうのも危険。

上司を立てる

もしも、上司の言うことが間違っていても、正面から反論しないこと。「おっしゃることはよくわかりました。ところで、この点ですが...」とやんわりと切り出す。

もっとも避けたいのが、人前で上司の間違いを指摘することだ。

たとえば会議中、ほかの上司がいる前で「そのデータは違います」と訂正したら、上司が恥をかくことになる。あとでそっと耳打ちするのが利口な方法だ。

融通をきかせる

いつも黙々とまじめに仕事をするのも結構だが、上司が頼りにするのは、それよりもイザというときにとことんがんばってくれる部下だ。

急な仕事を頼まれたとき、「○○と○○をまずやらなきゃいけないんです。そのあとでかかるとして、今日中に仕上がるかどうか...」と口ごもっていると、「もういい、○○君に頼もう」と言われてしまう。状況をすばやく理解し、「これ最優先ですね。それでは○○は午後にまわします」と機転をきかせることが大事だ。

また、部下の仕事が山積みで、まわりが残業しているのに、「抜けられない約束があるので、お先に失礼します」と帰ってしまうのは、大きなマイナスだ。忙しくなるぞ、と思ったら、プライベートの予定はなるべく入れないほうがよい。

「頭越し」はもっとも危険

自分の直属の上司は係長なのに、その命令系統を飛び越して、部長が「○○君、これをやってくれ」ということがよくある。本人としては、上の人に目をかけてもらった、とまんざらでもない気になるかもしれない。

しかしこんなとき、係長の存在を無視すると、彼のメンツが立たなくなるから注意が必要だ。

原則的には、直属の上司の命令を最優先すべきである。係長に言われた仕事をやっている途中なら、まず部長に「○○をすませてから、すぐにとりかかります。それでよろしいでしょうか」と伺いをたてる。

係長には、「これが終わったら、部長に○○を頼まれているんですが」と報告すること。

もちろん、部長の仕事が急ぎの場合には、係長にそちらを優先していいかどうか、許可をもらう。

これらの手続きを無視して「頭越し」をやると、直属の上司に嫌われてしまう。結局、いちばん損をするのは自分なのだ。くれぐれも気をつけたい。

個人的な信頼関係をつくる

上司が昼食に誘ったり、飲みに誘ったりするときは、部下をよく知ってコミュニケーションを図ろうという考えがあってのこと。上司の誘いは喜んで受けるべきだ。

こんなときは仕事の話しだけでなく、世間話や趣味の話しをすれば、親近感が生まれる。

先輩とのつきあい

先輩と親しくなっておけば、社内の情報も教えてもらえるし、困ったときにも力になってもらえる。上司と同様、先輩を立てる気持ちで仕事をしよう。

勤務態度、仕事の方法などで忠告を受けたら、「その先輩は口うるさい」などと思わずに「わかりました。今後気をつけます」と素直に聞くこと。

来客ばかりで忙しそうだ、と思ったら「そのコピー、私がとってきましょうか」などと声をかけると喜ばれる。

同僚とのつきあい

ひとりだけ上司の前でいい格好をしていると、同僚のなかには妬む者も出てくるだろう。スタンドプレーは避け、あくまで同僚との和を大事にしよう。

自分が手柄を立てたときにも「みんなのおかげだ」と言える謙虚さが必要だ。よきライバルをもつのは仕事の励みになるが、敵を作ってはいけない。

同僚を蹴落として出世しようとするより、同僚の引き立てがあったほうがずっとよいのである。

後輩とのつきあい

ときにはやさしく、ときには厳しく、頼りがいのある先輩として接したい。イライラして後輩にあたり散らしたりはしないこと。

注意や忠告をすうrときには「上司でもないくせにいばっている」と反感をかわないように。

たとえば机の上がいつも汚いな、と思ったら、酒の席などで、「君は電話のとり方がうまいね。だけど机の上がいつもニギヤカだなあ」とそれとなく忠告する手もある。

もっとも、見るに見かねるような場合には、ビシッと言うことも必要だ。

派閥選びは慎重に

社内には、たいてい派閥というものがある。ときには「社長派」「○○専務派」などが二手に分かれて激しく対立することもある。

もちろん、新入社員のうちに派閥争いに巻き込まれることなどないだろうが、たとえば課長になったとき、「今回の人事では、○○専務が君を強力に押してくれたんだ。これからは○○専務のためにぜひがんばってもらいたい。すぐに挨拶に行ってきなさい」などと部長に言われるかもしれない。

こんなときは慎重に考えて身の振り方を決めたい。どの派閥を選ぶかによって、これからの会社での運命が決まってしまうといっても過言ではないのだ。

自分の属する派閥が争いに敗れたために左遷されたり、会社をやめざる得なくなったりすることもある。

世話になったほうにつく、どちらにも加担しない、などの選択があるが、いちど選んだ派閥をそう簡単に乗り換えることはできない。