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仕事を円滑にする職場の人間関係学

苦手上司の攻略法

上司を七タイプに分類して、ワンポイント・アドバイス。上司とソリが合わない...これはよくあるケースだが、毎日顔をつき合わせるだけに、ストレスもたまる。グチを言っても道はは開けない。媚びずに攻略するこつとは。

相手の性格がわかったら、それに合わせてどうつきあうかが問題になる。
必ずしも、自分を曲げて相手にこびる必要はない。次のように考えるのがよいだろう。

自分の性格から相手に合った面を出す

一人の性格の中にも、道徳的な面、冷静に損得を計算する面、ロマンチックな面、無邪気な面などいろいろとある。
たとえば、友人の間では穏やかでとおっている人が、親と話している時は子供っぽく反抗するかもしれない。ビジネスでは冷静といわれる人が、子供の前に出ると相好をくずして遊んでいるかもしれない。これらが重なって、人間の性格を形作っているのだ。
自分の性格にどんな面があるのか、もういちど考えてみよう。いろいろな面のうち、相手に合った面を強く出すようにすればいいのである。

タイプ別上司攻略法

もっとも相性が問題となりやすいのは、上司との関係。自分の苦手な上司とは、どうつきあったらよいのかを考えてみよう。

タイプⅠ すぐ怒る上司

たとえば、香港の支社に急いでメールを送ってくれと頼まれた。しかし、メール・サーバーの状態が悪く、何度やっても送信されない。
困っているところに上司がやってきて、いきなり「まだ送ってないのか!」と怒鳴られてしまった。
こんなことが何度も続くと、ときには「メール・サーバーの調子が悪いんです!」と怒鳴り返したくなることがあるかもしれない。
しかし、これをやると怒りをいっそうひどくするだけ。かといって、「どうしよう」とオロオロしてしまうのもよくない。
この例の場合なら、いったん「すみません」と謝る。そのあとで、言い訳をするよりも、上司の前で実際にもういちど送信してみる。送信されればそれでよし。自分から「さっきは..,」などと話しをむし返さない。言い訳をすると、また怒鳴られるおそれがある。

タイプⅡ 頭の回転が早い上司

外出から帰ると、矢継ぎ早に命令を出す。部下の出した書類も一瞬にしてチェックし、「なんだこれは!」と怒ったりする。
しかし、これは部下を教育するため。「そこに立ってろ」などと言われることもあるが、10分もすると「なんだ、まだたっているのか。もういい、今夜は飲みに行くからつきあえ」と気分の転換も早い。
このタイプの上司には、怒られたら、すぐに謝り、いつまでもクヨクヨしない。反省の気持ちは仕事の態度で表すつもりで、二度と同じ間違いをくり返さないこと。
やるべきことは精一杯やり、手抜きをしない。少しでも手があいたら、「何かやることはありませんか」と申し出て、仕事をもらう。企画もどんどん出そう。
「一をいわれたら十を理解する」気持ちで命令を聞き、残業が続いても歯を食いしばってがんばれば、異例の抜てきを受けることもある。
そのかわり、いつも「すみません」と謝るだけで、いっこうに成果が現れないと見捨てられてしまう。

タイプⅢ 疑り深い上司

部下に対しては表情をあまり顔に出さないが、自分の上司には愛想よく接する。
このタイプは。部下を育てることにはあまり興味がないかもしれない。
とにかく仕事の失点を出さないように心掛けたい。もしも「手柄を横取りされた」と思うようなことがあっても、長い目で見てじっと我慢し、騒ぎ立てないこと。
なかには、あまり仕事ができすぎる部下は、自分の出世のじゃまにならないよう、つぶしてしまう人もいる。スタンドプレーは禁物である。
社内の人脈が多い人は、他の部署の上司などとの関係を知られない方が無難だ。
その上司をライバル視している場合、「部下があいつと組んでオレを追い落とそうとしている」と、あらぬ誤解を受けかねないからだ。
こちらも冷静に計算してつきあうこと。

タイプⅣ 完全主義の上司

重要な仕事はあまり部下にまかせず、すべて自分で管理する上司。仕事を命令するときにも、いつも決まった部下を呼ぶ。その部下一人を信頼し、他の部下にはあまり仕事を回さない。
この場合は、信頼されている先輩の仕事ぶりをよく見ておき、時間の余裕がありそうなときに、少しずつ新しい仕事を教えてもらうとよい。
「もっと違う仕事をやらせてください」などと上司に言ってはいけない。まじめにがんばって、じっと機会を待つこと。家でコツコツ勉強して資格をとるなどして、熱心さをアピールする手もある。

タイプⅤ 曖昧型の上司

命令するときに「まあ、先方の様子を見て、君のいいと思うほうに決めてくれ」とか、「四、五日で仕上げてくれ。いや、どうかな、二、三日で終わると助かるかな」などと曖昧な言い方をする上司がいる。
判断が間違っていた場合、責任は部下のあなたにかかってくるかもしれない。「あちらでは○○○ということなので、○○○しようと思うのですが、よろしいですか」と、報告をこまめにし。命令はできるだけ正確に確認しよう。
不安があれば、先輩に相談するとよい。部下の結束を固くして、上司をフォローするくらいの気持ちが必要だ。
斬新な企画はなかなか受け入れてもらえないが、部下の一致した意見となれば別だ。同僚の間でしっかり根回しをしてから提出するとよい。

タイプⅥ 父親タイプの上司

「今度からはもっとしっかりやりなさい。」「わかったらはっきり返事をしなさい」と父親のような話し方をする上司。ときには「近ごろの若い者は、まったく礼儀がなっとらん」などと嘆く。
細かいことを注意されても「また始まった、うるさいな」などと思わず、真剣に聞くこと。敬語にも注意しよう。
困った時には「どうしたらいいでしょうか」「○○がわからないので教えてください」と聞きにいくこと。こちらが頼りにすれば、可愛がってくれる。「私の責任ですから、自分でなんとかします」などと生意気なことを言うのは禁物だ。

タイプⅦ 話し好きな上司

仕事中、誰にともなく冗談を言ったり、釣りの話しを始めたりする。
仕事の話し以外でも、上司が何か言ったら、机にかじりついて仕事を続けているよりも、顔を上げて反応を示すほうがよい。
部下だけで固まらず「きのう○○さんがこんな人に会ったそうですよ。いまそれが話題になっているんです」と明るく話しかけよう。
ただし、上司は上司だから、もちろんけじめは忘れずに。「君はいつもモテるね」と言われて、冗談だと思って「あはは、そうですかあ」と受け流していたら、実はプライベートな電話が多いのをたしなめられていた、ということもある。

BOX こんな落とし穴には要注意

相手からよく思われよう。自分を評価してもらおうと、そればかり気にしていると、絶えず相手の顔色を伺うことになる。
上司に気に入られたい、先輩にも気に入られたい、同僚にも、後輩にも、と思うばかりに、上司に少し注意されただけで神経質になり、同僚の電話に「もしや自分のことでは」と聞き耳を立てる...。これではストレスがたまって、仕事どころではなくなってしまう。
相手に好かれるためには「自分はいったいどう思われているのだろう」と気に病むよりも、相手の立場に立って考えて行動することだ。
自分に自信をもって、自然な態度で相手と接する。そうでなければ、ほんとうの信頼関係は芽生えないということを心掛けたい。

辛抱強くつきあう

人間は不思議なもので、自分が相手に好感をもっていると、相手もやがて自分に好意を示してくれる。反対に、「あいつはイヤな奴だ」と心の中で思っていると、相手はいつしか冷たい態度をとるようになる。
そこで、苦手なタイプとうまくやるためのいちばんのコツは、相手に対する悪感情を抑えて、できるだけ好意を表すよう努めることだ。
そんな人でも、良い面をもっている。第一印象にとらわれず、その人の良い面を見るようにしよう。お互いに打ち解けてくれば、欠点もさほど気にならなくなる。
さて、もっとも厄介なのが、理由もわからずとにかく生理的にウマが合わない、という場合だ。努力すればするほど、相手に対する嫌悪感がつのる、などということも、ときにはあるかもしれない。
そんなときには、つきあいを最小限に控え、礼儀だけは尽くすようにする。そして、相手から攻撃されるような弱みや欠点を見せないこと。
上司でも、取引先でも、永久につきあうわけではない。
いつかは相手が変わるのだからと考え、大きなミスをおかさないよう、じっと耐えることだ。そのうち、なにかのきっかけで親しくなることもあるのだから。