求人広告掲載のお申し込み

ビジネスの第一歩。
ビジネスで違いの出る話し方講座

紹介の方法

自己紹介・間接紹介・直接紹介にも、ルールがある。間接紹介とは電話や書状、名刺などを使って二者をひき合わせる方法である。多忙なビジネスマンには便利だが、それだけ仲介者の責任は重くなるので、慎重にしたい。

人間関係は紹介で広がる

ビジネス社会では、自分の気に入った人間とだけつきあっていればよいというわけにはいかない。

職場にはいろいろなタイプの人間がいる。そして、会社には組織体としてのまとまりが必要であり、組織体の成員は協調性を要求される。

もちろん、自己を主張するな、他者に追随していなければいけない、というのではない。正しいと考えることを主張し、間違いを批判することは、会社の発展につながる。

組織体の成員として必要なのは、自分の気に入らない人間、意見の違う人間を理解しようとつとめる寛大さだ。

好き嫌いをしない

嫌いだからといって避けていたのでは、何も発展的なものは生まれない。あなたがつまらないと思っている人間でも、つきあっていれば「他山の石」にできるかもしれないのだ。

人間関係の範囲は広ければ広いほどよい。このことは、もちろん社外の人間関係についてもいえる。

むしろ、社外の人間関係の範囲を広げることは、仕事を拡大させることにつながるから、きわめて重要である。

人間関係は自己紹介や他人に自分を紹介してもらうことで広がる。

自己紹介のしかた

あなたが新入社員であれば、まず社内で自己紹介をする機会が多い。

初めて配属された部署で自己紹介する場合は、ふつう上司が先に紹介してくれる。それを受けてあなたは、「このたび営業部に配属されました山田一郎です。この三月に東西大学経済学部を卒業しました。中学時代からずっと陸上の短距離をやっていましたので、身体には自身があります。それから、鹿児島出身の九州男児で大酒飲みです。酒にも大いに自信があります。どうぞよろしくお願いいたします。」

というように、氏名、出身校、出身地、趣味などを紹介する。

社内での自己紹介の場合は、聞いている側から笑いが出るくらいユーモラスであったほうが効果的である。しかし、緊張していて余裕がないときには、ムリをする必要はない。

大切なのは、背筋を伸ばし、はっきりして声で話すことだ。

紹介してもらうとき

あなたの会社で新製品の発売が決まり、販路をコンビニエンス・ストアにまで拡大することになったとしよう。

コンビニエンス・ストアでの販売はその新製品が初めてであるため、製品の販売を引き受けてくれる業者を探すことから始めなければならない。そのようなとき、コンビニエンス業者とつきあいの広いB社の田中課長に、紹介を依頼する必要が生じる。

自分を紹介してもらうとき、どのような点に注意したらよいのだろうか。

紹介者には目的をはっきりと言う

まず、どういう目的があって紹介してほしいのかを、具体的に紹介者に告げることが大切だ。

たとえば「わが社の新製品○○はこれこれこういう商品で、二〇代の男女をターゲットにしています。積極的に販売に取り組んでくれる業者はいないでしょうか」というように、製品の性格などを具体的に説明すれば、コンビニエンス業界に詳しい田中課長としては、どういう業者をあなたに紹介すれば適切か、を決めやすくなる。

面会日は先方の都合に合わせる

B社の田中課長がC店の鈴木販売部長をあなたに紹介してくれることになったとする。

そこで、鈴木販売部長と会うスケジュールを決めることになるが、当然、その日時の決定は先方に任せるべきである。

あなたは先方にものを依頼する立場にあるのだから、先方の提示する日時を、原則として受け入れる態勢になければならない。そのために、人に紹介を依頼するときは、自分のスケジュールに余裕のあるときを選び、いつでも応じられるようにしたい。

紹介の順序

  • 地位に上下のあるとき→先に下位の人を上位の人に紹介する
  • 年齢差があるとき→先に若年の人を年配の人に紹介する

    ただし上の2例で、一方が自社の人であるときは、自社の人を先に紹介する

  • 自社の人と他社の人がいるとき→先に自社の人から紹介する
  • 訪問先で同行者がいるとき→先に同行者を紹介する

面会するときの自己紹介

C店の鈴木販売部長と面会するとき、B社の田中課長が同行する場合は、まず田中課長があなたを鈴木販売部長に紹介してくれる。

そこで、あなたは「ただいまご紹介いただきましたA社の営業部の山田一郎でございます」というように社名、部署名、氏名をはっきり言って、鈴木部長に名刺を渡す。

田中課長が同行しない場合は、「B社の田中課長からご紹介いただきましたA社の営業部の山田一郎と申します」と言い、紹介者の社名と氏名をはっきり告げることが大切だ。

当然のことながら、面会を通じて、相手である鈴木部長にも紹介者である田中課長にも、迷惑をかけるような言動は決してしてはいけない。

もし鈴木部長に対して失礼があれば、田中課長の面目をつぶすことになる。また田中課長に対して失礼があれば、あなたの常識が疑われる。

紹介者には必ず事後報告をする

面会が終わったあとで、紹介者の田中課長には必ず事後報告をすること。

これは紹介の労をとった田中課長に対するお礼も兼ねている。したがってこれを怠ると非常に失礼にあたる。

人を紹介するとき

今度は、あなたが紹介者になったとき、どういう注意点があるのかを考えてみよう。

紹介には順序がある

あなたが仲介に立って、二人またはそれ以上の人間をお互いに紹介するとき、どちらを先に紹介するかは紹介対象者の立場によって決まる。

まず、地位に上下があるときは、先に下位の者を上位の者に紹介する。

たとえば、パーティの会場であなたと取引先のD商事の星野係長が懇談しているところへ、同じく取引先のE社の古葉部長が来合わせた場合、あなたは「古葉部長、こちらはD商事の星野係長です」と肩書きの下位者を先に紹介する。

また、自社の人間と他社の人間をひき会わせるときには、自社の人間のほうを先に紹介する。

このように、身内、目下の者を外部や目上の者に先に紹介するのが原則である。

女性と男性を紹介する場合は、レディファーストを採用し、女性のほうを先に紹介することもある。しかし、これはまだ習慣として定着していないので、状況に応じて判断する必要があるだろう。

社名、肩書きも紹介する

紹介するときは、その人の名前だけでを言うのではなく、「こちらは○○物産の村山課長です」というように、社名と肩書きを忘れてはならない。

自社の者を外部に対して紹介するときにも、「私どもの営業部長の田中です」というように、肩書きを言わなければならない。ただし、敬語のところでも述べたように、「私どもの田中営業部長です」と紹介してはいけない。

紹介状のルール

紹介状の封筒は、開封したまま渡すのが礼儀である。

あなたがD社の星野係長をE社の古葉部長に紹介するために、紹介状を書いたとしよう。

このとき、星野係長に開封したままの紹介状を渡すのは、「あなたの不利になるようなことは何も書いてありません」というように、あなたに敵意がないことを示すためである。

またこのとき、紹介状を受け取るほうも、中を改めないのが礼儀である